ブランドのコンセプト
獺祭は、山口県岩国市周東町に蔵を構える酒造メーカーが手がける日本酒ブランドです。運営会社は長らく旭酒造株式会社という社名でしたが、2025年6月1日付けで「株式会社獺祭(DASSAI Inc.)」に社名を変更しました。1948年創業の酒蔵で、現在は桜井一宏氏が代表取締役を務めています。 獺祭が造る酒は、酒米の中でも最高級とされる山田錦を用いた純米大吟醸のみに絞り込まれている点が特徴です。精米歩合を23%まで磨き込んだ「磨き二割三分」をフラッグシップに、39%まで磨いた「磨き三割九分」、その時々の最高の醸造技術を注いだ「磨き その先へ」など、磨きの度合いによって異なる味わいを楽しめるラインナップを展開しています。 公式ECサイトでは「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」という考え方を掲げ、量を売ることよりも品質を重視する姿勢を打ち出しています。実際に、1日・1か月あたりの購入数量に上限を設けたり、転売や海外輸出目的と思われる注文を断るなど、適正な流通と価格維持に配慮した独自の販売方針を取っている点も、このブランドの特徴といえます。
商品の特徴・こだわり
獺祭の商品ラインナップは、すべて純米大吟醸を基本としています。精米歩合23%まで磨いた「磨き二割三分」は、華やかな香りと蜂蜜を思わせる甘み、すっきりとした後味が持ち味のフラッグシップ商品で、木箱入り・紙箱入りなど複数のパッケージ違いが用意されています。精米歩合39%の「磨き三割九分」はより手に取りやすい価格帯の定番商品で、季節限定で「にごりスパークリング」に仕立てたバージョンも販売されます。 定番の日本酒に加えて、産地を変えた山田錦で醸造する「ご当地獺祭」シリーズを期間限定で順次発売するなど、産地ごとの個性を打ち出した企画も行っています。また、獺祭の酒粕を原料にした焼酎や、純米大吟醸仕込みの梅酒など、日本酒以外の商品も展開し、獺祭の風味を生かした周辺ラインナップを揃えています。 贈答需要にも力を入れており、化粧箱・木箱入りの商品には専用紙袋が付属するほか、蝶結びや結切など用途に応じた熨斗(のし)や名入れ、ギフト包装にも対応しています。日本酒に馴染みの薄い方向けには、代表銘柄を集めた「はじめての獺祭セット」のような飲み比べセットも用意されており、初めての方でも味わいの違いを比較しやすい構成になっています。
ブランドストーリー
獺祭を手がける蔵元は、1948年に山口県岩国市で創業しました。長く「旭酒造株式会社」の名前で日本酒を製造してきましたが、2025年6月1日、社名を「株式会社獺祭(DASSAI Inc.)」へと変更しています。国内の同業他社と英語表記が同じ「Asahi」になり混同されるケースを避け、海外市場でのブランド認知を高める狙いがあったと報じられています。 社名変更の背景には、海外展開の加速という経営方針があります。2023年に稼働を始めたアメリカ・ニューヨーク州の酒蔵をはじめ海外での事業拡大を進めており、報道によれば国内外を合わせた売上高1,000億円規模を目指す目標を掲げているとされています。 販売面では、自社ECサイト「獺祭Store WEB店」を軸に、山口県の本社蔵に併設する直営店や、福岡・天神/博多エリアの直営店舗を展開しています。かつては東京・銀座にも直営店を構えていましたが、2024年1月31日をもって銀座店を閉店しました。現在も、量を売ることより味わってもらうことを重視する姿勢のもと、購入数量の上限設定や転売・輸出目的の注文を制限するなど、独自の販売ルールを維持しています。
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